海外留学でみた英会話力が向上しない人たちのよくある3つの原因

なぜ英会話は伸びる人と伸びない人がいるのか?

8年間フィリピン留学に関わってきて、数千人、数万人の留学生を色々な角度から見てきましたが、やはりこれだけ長く業界にいると英会話ができる人とできない人の違いが見えてきます。

それは留学生の年齢や職業などにとらわれずいえることです。

今回はフィリピン留学中に感じた、英会話が伸びない人たちのよくある原因を3つご紹介します。

1,英語の基礎力がない

英語の基礎力とは文法や単語です。
これらの基礎を全く知らないで留学する方もいますが、英語に慣れるという点では問題ありませんが、すぐに英会話が身につけられるかといえば、それはかなり難しいです。

なぜかといえば、会話を練習しようとしても、先生のいっていることが全くわからない状態なので、一つ一つの物事を習得するのに時間がかかるからです。特に全く知らない単語が多ければ多いほど、覚えなければいけない量は増えるので英会話が進みません。
逆に、ある程度習ったことがあるのであれば、思い出すのは比較的容易なので、英会話もテンポ良く進みます。

英会話の練習は大きく分ければ、度胸をつけるという目的と、実際に喋れるようになる、という目的があります。
そのうち、度胸の方はやり続けることでついていきますが、実際に喋れるは基礎力がないと苦しいです。

また、基礎力がないことを理解して必死で覚えようとする人は伸びますが、そうでない人はもちろん伸びません。
フィリピン留学中は基礎力がないと分かってても、全く勉強しない人もいたので、そうなると効果がなかなかでないでしょうね。

2,あまり喋らない静かな性格

続いて意外と重要なのがおしゃべりかどうかです。
要は英会話は言語なので、喋る量が多ければ多いほど有利です。
ということは、おしゃべりな人は寡黙な方よりも遥かに英会話習得においてはアドバンテージがあると言えます。

実際に喋る量が減ると、英会話を授業中は先生からの話を聞く側になり、アウトプットする時間が減ります。
英会話ができる人は自己主張できる人が多いとたまに言われますが、これは実際に英会話を身につけるために必要だからです。

また、欧米留学に行くとグループクラスなので、発言をあまりしない日本人は英会話習得に苦しむという話も、留学体験談を山ほど集めているとよく出てくる感想の一つです。

フィリピン留学はその点マンツーマンなので良いのですが、マンツーマンでも恥ずかしがって話さない、もしくは質問ごとに黙ってしまうと、どうしても学習量が減るので成長が遅くなりやすいです。

仮に静かな性格の方であっても、他の言語になれば積極的になる、よりオープンになる方もいます(言語が違うと性格も変わる)。言語習得においてよりおしゃべりになることを意識したいですね。

3,英会話のための自習であることを理解していない

自習をする理由を勘違いしている方は英会話が伸びにくいです。

フィリピン留学中に土日を学校の自習室で過ごす方がいます。
たいていこういう方は伸びません。

逆に言えば、英会話を伸ばしやすい人はやはり外に出て実践する人です。これはどの語学学校のオーナーに聞いてもそうでしょう。
(まあ、自習をものすごく推奨している学校があるのであれば、そうではないのかもしれませんが)

自習自体が悪いというわけではありません、もちろん自習はやらないよりやったほうがいいです。しかし、そもそも伸びる人と伸びない人では自習に対するマインドセットが違います。

出来ない人ほど自習で習ったことを、実践しようと英会話をします。

しかし、英会話ができるようになる人は実践で英会話をして、出来なかったことを自習しようとします。

ここが決定的に違います。

具体的に何が違ってくるのか?

自習→英会話の人は習っても使わない英会話をバンバン覚えて、使わないゆえに忘れていって、また覚えてを繰り返します。
ゆえに自習で100覚えたものを5〜10ぐらい使う機会があればいいぐらいです。

海外ドラマならまだわかりますが、最悪なのはフレーズ集の丸暗記ですね。体系的にまとめっていて効率が良さそうに見えますが、実際の会話で出てくるかわからない、イメージできないものをいくら暗記しようとしても覚えるのは辛いですし、、使いこなすのも難しいです。そしてそもそも、実践で出てきたとしてもその頃には忘れてます。

逆に英会話→自習の人は、英会話で使えなかった出来なかった、もしくは習った単語やフレーズ、使い方を家に帰ってから自習で身につけようとします。
英会話で100起こった出来事から、5〜10覚えようとします。

既に起こった出来事なので具体的なシチュエーションがイメージしやすく、次回起こったときにすぐに使える可能性が高いです。仮に使えなかったとしてもインパクトとしてもバッチリなので、すぐに思い出すことができます。フレーズ集を見ても、全体の中の自分の知ったことがどこなのかがわかるので、似た表現があってもイメージができます。

だから、同じようなシチュエーションが来れば、別の表現でも自然とできるようになっています。リアルな体験に基づいて覚えていくため圧倒的に効率が違います。自習ばかりやる人たちはこの点を恐らく理解していないと思われます。

まとめ

色々な英会話の勉強の仕方がありますが、考え方としては「自分の外国人の友達が日本語を覚えようとしたらどうやるか?」を想定してみるのが一番わかり易いと思います。

全く何も知識がない状態で日本人と話を始めるとどうなるか、
逆に知識ばかり詰め込むことに時間をかけすぎて日本人と会話しないのはどうなのか。

こういう点から考えてみると私達の英会話の勉強法も見えてくるのではないでしょうか。

SAITO JUN
SAITO JUN
株式会社reminisceの代表

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