歯医者の例で考えるニーズとウォンツの違い。なぜウェブメディア立ち上げに事前の顧客調査が大事なのか?

自宅とカフェの往復ばかりで半径、1キロ圏内で過ごしている私です。
徒歩30秒にスタバとモールがあるので、家に飽きたら行ったり来たりしているのですが、毎日歩いているので飽きて、モールに行っても何もせずに帰ってくるということがここ数日続いています。

息抜きにコンビニ行くけど、コンビニで買うものがなくて、ずっとそこでどうしようか迷う感じです。
わかる人にわかってくれると思います、この気持ち(笑)。

数ヶ月前から新しいプロジェクトとして英語ではないジャンルでの、メディアの立ち上げを行なっています。
元々、私は特にジャンルは拘っていないので、なんとかなると思っていますが、書籍を買いまくったり、話を聞いたり、動画を見たりして勉強しないと厳しいですね。

今回はその立ち上げ時に重要である、ニーズとウォンツについて改めて考えたのでメモを残します。

ウェブサイトを作るにあたっては、なんといっても商品ありき、顧客のターゲットありきです。
売る商品を決めずにサイトを更新し続けるのは、何を釣るか決めずに海に出るようなもので、偶然釣れるかもしれませんが、かなり紆余曲折してしまうと思います。
これは当たり前のように思えますが、いわゆる雑記ブログをやっている人たちにある傾向です。自分が紹介したいものだけを紹介してお金を稼ぐみたいかのが一時的に流行りましたが、本人のカリスマで勝負するならありえないこともないと思いますが、プロフィールにイラストを貼っている程度の覚悟と、全然深くないレビュー、その方ではなく他の方も紹介している価値の低い記事をどんなに量産しても、稼げることはないと思います。

グーグルアドセンスに頼るのも厳しいかなと。そもそもグーグルアドセンスは商品選定をいってみればグーグル任せです。自分のサイトが専門的に鳴っていないということの表れと言えます。ブログでなはなく、youtubeでも同じです。youtubeでもジャンルに特化せず好きなものを紹介してうまくいくのは、ファンを獲得している方々だけです。
そういった方々でさえ、ある程度ジャンルは絞っているはずです。

youtuberを見ても本当に賢い人たちは広告で稼がずに、自分のメルマガに登録させたり、何か別の独自コースを用意してそこで販売したりしています。なぜならyoutube広告はグーグルアドセンスと同じですし、企業タイアップはいわば単発稼ぎになってしまうからだと思われます。

なので、まずは売る商品をきめてからの市場調査、顧客の調査に入ります。

顧客の調査をする上で大事なのが、ニーズとウォンツです。
要はどの程度のその商品やサービスが欲しいかということを考えます。

ここで歯医者の例がよく出てきますが、歯の治療(特に虫歯や歯が欠けているなど)は必要性に迫られているので、お客さんとしては非常にニーズの高い方になります。
緊急性が高いので、こういう人にメッセージが届けばすぐに歯の治療を真剣に考えてくれるはずです。実際に私の妻も先日虫歯になり、歯の治療をすることになりました。そうなってくると値段が多少高かろうが、良い先生にやってもらいたいと思うので、金額よりもスピード重視になります。実際に3つほど金額の違うオプションを紹介されましたが、「一番高いのでいいから一番安全に、出来るだけ早い日にちでよろしく!」という感です。

逆に、歯の予防となるとニーズが全くないと言っても過言ではないので、こういう方々に売るのはめちゃめちゃ大変になります。私のように歯を年に何回かクリーニングに通う人もいるでしょうが、一般的には予防として通院する人はあまりいないと思いますので、顧客への教育が必要になります。そうなると手間がだいぶ変わってきますよね。

私自身も知人には医者がいて、何回も教育を受けてきたから歯の重要性を理解して、歯医者に定期的に通うようになりました。

新しいジャンルをやる場合でも、ニーズがないところに対して掘り起こすのか、それともある程度強いニーズがあるところで戦えるのかで大きく異なります。

そして出来るならニーズがないところよりは、ニーズがあるところで、かつ今までとは違う別の切り口で攻めたいところです。ニーズがないところに必要性を作るためには、お客さんが気づかないところを気づかせてあげる必要があります。

例えば、定期的な検診をしないと虫歯になりますよ。虫歯になると大変ですよ。だからとりあえずレントゲンだけでも・・・みたいな感じです。

余談ですが、うちの妻は定期的な検診はしてたのですが、海外ではレントゲンを撮ることが当たり前ではなかったので、気づけない箇所があり、虫歯になってます。日本ではあり得ないのですが、ほんと海外って感じです。。。
もし、うちにそんなダイレクトメールが入っていたら、うちの妻と私のお金が救われたでしょうね(笑)。というわけで、必要のない人に売り込むというのは、一見悪いように見えますが、実はこういう気づかない問題点を気づかせて解決に向かわせるという意味で、意義があることだとこの記事を書きながら改めて思いました。

というわけで、仕事を受ける際には、最初にニーズがあるかを確認しています。

今思えば私がやっていたフィリピン留学というのはニーズがそこまで強くないジャンルだったのかもしれません。少なくとも「フィリピン留学をしなければ、仕事のキャリアに関わる、まずい!」なんていう人は少数のはずです。

だから、ニーズの掘り起こしから始めなければいけなかったのですが、8年もこの業界にいたにも関わらず、そこまでできていませんでした。元々海外志向や、本当に英語の必要性があって、休める人しかリーチできなかったんだと思います。

今回の引き受けたジャンルは強いニーズはないまでも、十分可能性があるジャンルです。市場は昔からあり特定のサイトが既にブランド化されています。記事自体は強いわけではありませんが、ブランド化されているのは非常に大きな強みですね。

なので、真正面からぶつかっても難しいので、切り口を変えて別カテゴリーを作るイメージで勝負していかなければいけません。

いずれにしても今回私がお伝えしたいことは、記事のキーワードやライティング技術、SEO、など色々なテクニックの前に、お客さんの需要を確認するところからスタートすることが大事なのではないか、そこに時間を使うべきなのではないかということです。

英語を必要としている人もニーズが強い人もいればそうでない人もいます。
歯医者の例もそうです。

出来るだけ緊急性が高く、今すぐ欲しい!と思ってくれる人は誰なのか、どうやったら自分の商品サービスをその人たちに売れるのか、を考えることは何よりも重要ではないかと思った今日この頃でした。

SAITO JUN
SAITO JUN
株式会社reminisceの代表

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