MacBook Proを買いました。14インチ、M5 Pro、メモリ48GB、SSD 2TBのApple整備済製品で、価格は558,800円です。
冷静に考えれば、パソコン1台に約55万円です。人生でも最大級の買い物であり、決して「安かった」で済ませられる金額ではありません。それなのに購入した直後の私は、「かなりお得だったのではないか」と思っていました。
なぜ55万円を払って、得をした気分になっているのでしょうか。そこには、ChatGPTという非常に優秀な相談相手がいました。
なぜ、Macを2台持っているのに困っていたのか
現在、私は2台のMacを使っています。
| 機種 | よいところ | 困っているところ |
|---|---|---|
| 13インチMacBook Air M2/24GB | 軽くて持ち運びやすい | メモリが足りなくなってきた |
| 16インチMacBook Pro M1 Max/32GB | 今でも十分に高性能 | 大きくて重い |
私は同じ場所で仕事を続けることに飽きやすく、家、カフェ、近くのオフィスなどを行き来します。そのような働き方では、軽くて気軽に持ち出せるMacBook Airが一番使いやすいです。
ところが最近は、ブラウザのタブを大量に開き、Sidecarを使い、ChatGPTなどのアプリを同時に動かすようになりました。そうなると24GBでは、明らかに余裕がありません。一方のM1 Maxは今でも十分に速いのですが、16インチを持って出かけるのはなかなか大変です。
軽いMacはメモリが足りない。メモリに余裕のあるMacは持ち歩きたくない。それなら、この2台を1台にまとめてしまえばよいのではないか。これが今回の出発点でした。
どこで仕事をするのか。それがMac miniを候補から消した
64GBのMacが欲しいだけなら、Mac miniがあります。MacBook Proより安く、性能も十分です。
しかし、Mac miniは持ち運べません。自宅の環境だけを強化しても、外出時には24GBのMacBook Airを使うことになります。それでは今回の問題が解決しないどころか、管理するMacが3台に増えてしまいます。
私が欲しいのは、机の上で最も速いMacではありません。家でもカフェでもオフィスでも、同じ環境で仕事ができるMacです。そう考えると、候補は14インチMacBook Proに絞られました。
何を買うのか。64GBの安心か、48GBの現実か
せっかく買い替えるなら、64GBにしたい。ところが、新品のM5 Proを64GBにすると639,800円でした。
64GBで64万円。これは死ぬほど痛いです。しかも、注文してから届くまで1か月以上かかります。高いうえに、すぐには手に入りません。
何かほかにないかとAppleの整備済製品を見たところ、たまたま今回の個体が出てきました。
| 検討していた新品 | 購入した整備済製品 | |
|---|---|---|
| チップ | M5 Pro | M5 Pro |
| CPU/GPU | 18コア/20コア | 18コア/20コア |
| メモリ | 64GB | 48GB |
| SSD | 1TB | 2TB |
| 価格 | 639,800円 | 558,800円 |
| 納期 | 1か月以上 | すぐに購入可能 |
CPUとGPUの構成は同じです。メモリは16GB少ない一方、SSDは1TB多くなります。さらに今回の48GB・2TB構成を新品で買う場合と比べれば、整備済製品は約10万円安い計算です。
まだ十分に高い。しかし64万円を見たあとでは、55万円が急に現実的な金額に見えてきます。
いつ買うの? 今でしょ! それとも約10万円足して1か月以上 あとでしょ!
どうやって一人では決められない買い物を決めたのか
この金額を、人間一人で決めるのはつらいものがあります。そこでChatGPTに相談しました。
M1 Maxとの性能差、48GBと64GBの違い、整備済製品の価格、14インチと16インチの重さ、動画制作への影響。気になることを片っ端から質問すると、比較表を作り、条件を整理し、私が理解しやすい形にまとめてくれました。
調べてみると、M5 ProはCPUではM1 Maxよりかなり速い一方、M1 MaxもGPUや動画処理では今なお強いことが分かりました。今回の買い替えは、すべてを劇的に高速化するものではありません。
M1 Maxの強さを大きく失わず、メモリを48GBに増やし、14インチへ小型化する。そして、2台のMacを1台にまとめる。そう考えれば、かなり筋の通った買い物です。
ChatGPTは、しっかり背中を押してくれました。
誰が55万円のMacを売ったのか
ここで、少し妙なことに気づきました。GPTのセールス力です。
一般的な販売員は、商品を売るために客を説得します。しかしGPTの場合、相談を始めた時点で、私はすでにMacBook Proを欲しがっています。その私が、自分から用途、予算、不満、不安を詳しく説明します。GPTは、その材料を使って、私が最も納得しやすい答えを組み立てます。
販売員が強引に説得する必要はありません。客が自分から悩みや希望をすべて話し、最後には自分が納得できるセールストークまで作らせるからです。
押し売りされた感覚はありません。十分に調べ、比較し、自分で合理的に判断したという満足感まで残ります。GPTの仕組みをあまり意識していない人にとっては、これ以上ない買い物体験かもしれません。
GPTが私にMacを売ったのではありません。私がGPTを使って、自分自身にMacを売ったのです!!
これから、商品はどこで売れるのか
これまでの広告は、企業が商品の魅力を一方的に伝えるものでした。GPTでは、客自身が悩みや希望を入力し、その人専用の購入理由が会話の中で組み立てられます。しかも客は、広告を見せられたのではなく、「自分で調べて決めた」と感じます。
AIが意図的に商品を売っているわけではありません。それでも、この仕組みの先に商品購入の導線がつながれば、GPTは「物を売れない場所」どころか、今後ガンガン物が売れる場所になる可能性があります。
売ろうとしているように見えないことこそ、最強のセールスなのかもしれません。
そして、いつ届くのか
AIは優秀でした。しかし、相談している私には最初から買いたい気持ちがありました。
では、AIが私を説得したのでしょうか。それとも、私がAIに説得させたのでしょうか。
その答えを考えている間に、MacBook Proは発送されました。
一つのAIだけを信じてはいけない。今回、それを学びました。
なお、この結論もChatGPTに考えてもらいました。
