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2026年5月「AI対策=SEO」とGoogleが明言!本当にAEOやGEOは要るのか?

「これからはAI対策をしないと、検索で見つけてもらえなくなりますよ」。この一年、こういう言葉で始まる営業を、何度も見聞きしてきました。

そのたびに、少し身構えた担当者の方も多いのではないでしょうか。AEO、GEO、LLMO。新しい三文字の略語が次々と出てきて、「今のうちに手を打たないと乗り遅れる」という空気が作られていきました。ところが2026年5月、当のGoogle自身が、その不安に正面から答えを出しました。今日はこの話を入り口に、AI時代に何を続けるべきかを考えてみます。

2026年5月、Googleが「AI対策=SEO」と言い切った

Googleは2026年5月15日、生成AI検索への最適化に関する公式ガイドを公開しました。そこで示された見解を要約すると、Google検索の観点では、生成AI検索への最適化とは検索体験の最適化であり、つまり従来のSEOそのものだ、というものです。話題のAEOやGEO、LLMOを、SEOとは別の新しい分野とは見なしていません(ナレッジホールディングス/PR TIMESWeb担当者Forum)。

さらに踏み込んで、「やらなくていい」ことのリストまで示されました。llms.txtのような特別なファイルの設置、AIが読みやすいようにコンテンツを細かく分割するチャンキング、AIのためだけの文章の書き換え、不自然なメンションの獲得、大量ページの生成。これらは不要だと明言されています(プリンシプル)。ここ一年ほど「AI対策」として売られてきたメニューの多くが、公式に否定された格好です。

それでも、検索体験は大きく変わっている

では、何も変わっていないのかというと、そうではありません。器のほうは、はっきりと変わっています。

Google I/O 2026では、AIモードの月間アクティブユーザーが提供開始1年で10億人を超え、デフォルトモデルがGemini 3.5 Flashに切り替わり、検索窓が画像・ファイル・動画・Chromeのタブまで放り込める形に刷新されました。ピチャイ氏はこれを検索の25年以上で最大級のアップデートと表現しています(Google公式ブログ)。AI Overviewsは月間25億人が使っているとされます(はてなベース(Google発表整理))。

流入の面では、厳しい数字も出ています。Ahrefsの2025年12月の調査では、AI Overviewsが表示されると、検索1位のクリック率がグローバルで約58%、日本でも約38%下がったとされています(SEO HACKS)。検索の4人に1人がサイトを訪れない、いわゆるゼロクリックの実態も報告されています(Web担当者Forum)。順位を取っても、以前ほど人が来ない。これは実感として、すでに始まっていることだと思われます。

変わったのは器で、要るのは「特別な魔法」ではない

ここで大事なのは、器が変わったことと、やるべきことが特別になったことは、別だという点です。

Googleが言っているのは、AIに媚びるための小手先ではなく、ユーザーにとって有用で、独自性があり、技術的にも明確なサイトを作るという、SEOの本質がより重要になっている、ということだと読めます。AIが答えを組み立てる仕組みは、結局のところ通常の検索インデックスから情報を取ってきているので、そのインデックスで評価される土台がなければ、AIにも引用されません(デジマール)。新しい略語に振り回される前に、土台を固める。順番はそれだけの話だと思われます。

ただ、Googleの言うことを100%は信じない

ここで、私の経験から一つだけ付け加えておきたいことがあります。Googleの公式発表を、そのまま100%信じて動くのは危うい、ということです。

理由は単純で、Googleが公に言っていることと、実際のアルゴリズムの挙動が、必ずしも一致しない場面を、私は何度も見てきたからです。わかりやすい例が、2017年12月の日本語検索の医療・健康アップデートです。Googleは信頼性の高い情報を上位に出すための改善だと説明しました。ですが実際に効いたのは、医療機関や公的機関、大学、製薬会社といった「どういうドメインか」の部分が大きく、内容の良し悪しにかかわらず、個人や中小のサイトが軒並み順位を落としました(Google公式ブログ)。信頼に足ると見られていたサイトまで巻き込まれて落ちた、という指摘も当時ありました(BuzzFeed)。

コンテンツが大事だと言いながら、現実にはドメインの属性や被リンクの持ち主が強く効く。そういうズレは、一度きりではありませんでした。ですから、今回「不要」と言われた要素についても、本当に不要かどうかは、被リンク、ページ数、読まれ方といった、自分の手元の数字で確かめるしかないと考えています。方向としてはGoogleの示すほうへ動くとしても、言葉を鵜呑みにして100%そこへ寄せてしまうと、痛い目を見ます。まず自分で検証する。この姿勢は、AI時代になっても変わりません。

AI経由の流入は「少ないが濃い」

もう一つ、悲観だけで終わらせないために、押さえておきたいデータがあります。

ShopifyがQ1のデータを分析したところ、AI検索経由のセッションは、通常のオーガニック検索と比べてコンバージョン率が49%高く、平均注文額も14%高かったとされています。しかも、そのセッションの55%が商品詳細ページから直接始まっていました(Web担当者Forum)。AIが比較検討の手間を圧縮し、買う気の強い人を直接送り込んでいる、という構図です。

つまり、流入の総量は減っても、その一件あたりの濃さはむしろ増している可能性があります。数を追う発想から、選ばれる文脈に置かれる発想へ。ここは、次の話につながります。

結局、独自視点・一次情報・実体験を続けた人が引用される

AIに引用される条件は、突き詰めると派手なテクニックではありません。独自の視点、一次情報、そして自分の実体験に基づいた、良質なコンテンツであること。これはGoogleの見解でも繰り返し指摘されている点です(デジマール)。

考えてみれば、当たり前の話ではないでしょうか。AIは、どこにでも書いてある一般論をわざわざ引用しません。引用したくなるのは、そこにしかない数字や、その人だから言える経験です。この点は、reminisceがずっと言ってきたことと同じです。良い商品を作るだけでは足りず、誰の頭の中に何として記憶されるかを設計する。その設計の中身が、いまは「AIに引用される独自の情報源になれるか」という形で問われている、というだけです。

オウンドメディアに置き換えると──順位や話題より、頭の中と引用に残る

この話を、自社メディアの運用に引き寄せてみます。

新しい対策名が出るたびに乗り換えていては、土台がいつまでも育ちません。一本の記事が跳ねても、順位が一時的に上がっても、読者やAIの中に「この分野ならこの情報源」という位置が残らなければ、次に選ばれる保証はありません。前回まで、NOPEやファンタを題材に、話題になることと定着することは別だ、という話をしてきました。今回はその延長線上にあります。話題でも順位でもなく、頭の中と、AIの引用に残ること。そこを狙うなら、やることは奇をてらった施策ではなく、独自の視点で書き続けることに戻ってきます。

ライバルは新しい略語に飛びつき、また次の略語に飛びついていきます。そのあいだ、土台を固めて書き続けられる会社は、そう多くありません。続けること自体が、そのまま参入障壁になります。

まとめ

Googleは、AI対策とは結局SEOだと言い切りました。方向としては、その通りに動けばよいと思われます。ですが、言葉を鵜呑みにせず、本当に効くかどうかは自分の数字で確かめる。その上で、独自の視点と一次情報を、地道に積み上げ続ける。派手な近道は、今回も見当たりませんでした。

自社メディアで最後に効いてくるのは、流行りの対策名ではなく、その位置を保ち続けられるかどうかです。検索順位だけでなく、顧客の頭の中に、そしてAIの引用の中に、ポジションを作る。私たちが大切にしているのは、まずその一点です。

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サントリーのギルティ炭酸「NOPE(ノープ)」は発売50日で5,500万本。話題は本物です。ただ、飲んでみて私はコーラを選びました。売れることと、頭の中に定着することの違いを、ポジショニングの視点で考えます。